2016年 01月 12日
名誉挽回汚名返上捲土重来臥薪嘗胆馬耳東風
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「おもっきし警戒されてますでしょ」
「あいかーらず寄ることしか考えてませんわね」
「『大切なのはまず寄ることであって他のことはそれから』、だそうですわ」
「表情とか雰囲気とかってものを写し込めないことへの言い訳でしかありませんでしょ」
「そもそもこの子、顔つきからしても首輪からしても」
「あら、首輪付きですの」
「はい、このように」
「これはまたかわいらしい首輪を」
「ここのおうちに、それはもう大事にされてる子なわけで」
「ああだから、多少は警戒心が薄いだろーなと」
「わかっててそこにつけこんで、いいだけ寄って、挙句やっぱり警戒されてるという」
「ちっとはにゃんこマスターみたいに寛いだところを撮ってみれってんですわよね」
「いちお今回、寝てるにゃんこは撮ったらしいんですけども」
「...網ごしぢゃありませんか」
「しかも、「他におらんかったってことですの」
「青砥一円歩き回ってこの子だけですって」
「もはや存在自体が逆マタタビなのでは」
「ところがあのバカ妙に機嫌がよくて」
「またなんぞ勘違いを」
「浅草歩いてたら綺麗どころにシャッター頼まれたんですって」
「そりゃ成人の日ですからそういうこともあるでしょうよ」
「そこはまぁ、成人というよりはもちっと世慣れた綺麗どころだったらしくて」
「あらま、たしかにお綺麗」
「しかもですよ、『なんか綺麗に撮っていただけそうだったんでぇ、センサーにぴぴっと来ちゃって』とかゆわれたんですって」
「どーせ鼻の下のびのびで歩ってたんでしょうに」
「でまぁ、あのバカがいうには」
「もうたいてい先が読めましたわ」
「にゃんこに嫌われるなんざ、かまわん。綺麗どころから声がかかる限りオレはまだだいじょぶだ、と」
「そこ力説しちゃうあたり、みごとに終わってますわね」
FUJIFILM X100T(PROVIA), FUJIFILM X-T1(PROVIA), XF 16mm F1.4 R WR
2016/1/10,11 千住、青砥、浅草にて
...日はまた昇る。
昇りますとも。
by atCommA
| 2016-01-12 05:39
| Special
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Comments(2)
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