2017年 12月 14日
番外篇~都市標本図鑑
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会場の第2三谷ビルは、札幌の東急ハンズの並びにあります。
数年前までここの三階に、クラシック専門の中古レコード屋がありまして、ちょいちょい通ったもんです。
店主がものすごく偏屈で、やたら政治情勢を語りたがるわ、次から次へと視聴させたがるわで、馴染みになるには至らなかったんですが、今のウチのライブラリの中に、そこで購入したのが少なくとも、三枚。
数は少ないけど、どれもピカ一の存在です。日本じゃまず手に入らない類のモノ。

というご縁のビルなわけですが、この年末で取り壊し。1963年竣工だそうで、なんだオレと同い年やんけ。
一階のスープカレー屋にも一度行ったし、電話室も撮ったし、なんだかんだでお世話になったビルですが、この展示でお付き合いの最後。これもまた、縁というものでしょう。





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物量。ただひたすらに圧倒的な、物量。
埋め尽くせる限りを埋め尽くしたこの物量は、その一点だけでしっかり、空間と世界を作り上げてます。やっぱり、写真展じゃないです。貝塚かなんかの発掘現場で、とりあえず掘り出したものをぶちまけてみました的な。
そしてその中に、立石ののんべ横丁だの吉祥寺のハモニカ横丁だのが、唐突に現れるんです。
ぎくっとしますよ、そりゃ。
ちなみに壁面の展示は、撮り手をシャッフルしてます。シャッフルされてることには見始めて五秒で気づきますが、ピンの色で仕分けられてるまではわかりませんでした。ていうか、シャッフルに気づいた時点で、これはもう個別に観るもんじゃなくひたすらに浸かるしかないな、と。




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そしてまた、半端ないマニアックさに裏打ちされてることもたしかで。キリ看コーナーもさることながら、会場ビルを模したペーパークラフトの見事さ。ぜひ一枚目と見比べていただきたい、「スーパーヒーター」のフォントまで忠実な。
つまるところ、前面に出るのは物量だけれども、そもそもその物量を撮り支えてきた撮り手の目線、ってことだと思うんです。時にはマニアックかもしれんけども、日常すいすい通り過ぎがちな街の景色を、気づきの目線でもってこまめに拾い続けてきた、そのコレクションをぶちまけてみました~、と、そういう展示。





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トークショー開催直前。二時間たっぷり、楽しませていただきました。

基本的にはただこれのために帰札したのであって、そりゃまぁ多少は食い倒れましたけども、後悔はしてません。どーせこういうことだろうと超広角ズームを持ってきましたけども、こりゃやっぱり会場にいないと伝わらん類のものです。
懐かしい顔が元気に笑ってるのも見られたし、なんせこれだけの展示です、刺激もパワーもいただきました。

最近やってる東京昭和図録ってのは、そりゃもちろんタイトルをこちらからパクっております。展示観る前に始めてるんで直接の関係はない、といっていいんですけども、札幌から戻ってから街に出ると、なにやら視線が洗われてる気がして、それもまた楽しかったり。

ありがとうございました。







FUJIFILM X-Pro2(Astia), XF10-24mmF4 R OIS
2017/12/2, 札幌にて






by atCommA | 2017-12-14 12:01 | Special | Comments(2)
Commented by ariari at 2017-12-15 22:07
ひたすら感謝。わざわざありがとうございます。
写真始めてから、ひたすら町しか撮ってないので(そんなことはないけど)こんなのしかできません。
基本、いわゆる誰でも撮れて難しくもなんともない分野ではあります。しかし、セレクトには相当の撮り手のこだわりが出ます。
グループ展、たかが一人10枚くらいじゃ収まらない人たちですから。
それなりに物量だけではない質の良さも多少はあったかなと思います。
Commented by atCommA at 2017-12-17 18:37
>ariariさん
物理的にはあれですけど、心理的には近いですから札幌は。超近いですから。あんまし、わざわざって気もしてないという(^^)
まず物量に触れざるを得ないんだけど、物量にとどまっていないってことを文中どう表現するか、けっこうめんどくさかったっす(笑)
なにせい、いいものを見せていただきました。こちらこそ感謝でございます。
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