タグ:光画部的戯言 ( 32 ) タグの人気記事
2006年 09月 02日
ゴミ取り。
ローパスフィルタのゴミの話ではありませんで...

【湖の肖像 I】
c0084666_4392872.jpg

一見モノクロですがカラーです。リサイズとアンシャープ、若干のレベル調整のみで、色は特にいじっておりません。
昨日載せたのと同じ湖なんですが、天気が違えばそりゃぁどんよりとモノクロ風味...それもまた、堪えられない魅力だったりします。

さてしかし、手前の水面に二つばかり、気になる白点。なんですかねぇ、撮影時に気づかなかったんですよ不覚にも...

なにかが浮いてるには違いないんですが、等倍で切り出してみても、
c0084666_440930.jpg c0084666_4402958.jpg
ピント外れておまけにフリンジ出ちゃってて、なんだかさっぱりわかりません。はっきりと、たとえば鳥の羽根だってわかるなら、それはそれで風情にもなるわけですが。

こういうのって基本的に"あるがまま"派でして、作画上余計なものが入ったからって安易に消すというのはやらない方針なんですけれども、まぁ半ばネタということもあって...


【湖の肖像 II】
c0084666_4395181.jpg

Photoshop CSのスタンプツールでちょちょいとゴミ取り。んーまぁ、比べてみちゃうとそりゃぁ、ゴミがない、ほうがいい、ですよね...


ちなみにワークフローとしては、

1. Nikon CaptureでRAW展開、解像度とUSM以外の処理を一通り終える
2. "Photoshopで開く"ボタン c0084666_441018.jpg でCSに送る
3. ゴミ取りしてtifで保存
4. tifをNikon Captureで開いて、好みのリサイズとUSMを施してjpeg書き出し

となっておりまして、Photoshopはとことんゴミ取りツールとしてしか使ってません。まぁ...さしたる理由があるわけでもなく、単なる方針です、いまのところの。

もう一つこのフローだと、Exif情報がそこそこ保たれるというのも気に入ってます。makernote部分は落ちちゃうので、ISO感度とかレンズIDとかはなくなっちゃいますが...
もっともこれについては、EXIF完コピあたりを使うなり、いかようにも方法はあると思うんで、説得力薄いですけども。


しかしまぁやはり、手法はともかく、消すべきか消さざるべきかって方が問題で...実際その場に存在していたものですからねぇ、消すというのはどういったって乱暴だとは思います。
例えばポートレート分野なんかだと肌のくすみや染みを消すなんてのは常識のようなので、考え方の軸には幅があると思ってますけれども。

せめて撮影時に、"そこに余計なものがある"って認識くらいはしておきたいなぁという気はします。
この写真のように、開いたらゴミがあったってことになると、かなりげんなり度が高いんです...最初からわかってればまだましか、ということで。あとはもう、どうしても我慢できないものかどうか...よくよく考えるってことでしょうか。
by atCommA | 2006-09-02 04:50 | 光画部的戯言 | Comments(2)
2006年 08月 28日
リサイズ III <せめてものワンクリック...?>
縮小の計算方法によってだいぶん結果の画質に差がある...そして、画像閲覧ソフト(ビューア)がどの計算方法を採用しているかは、ものによりさまざま...

なので、ビューアを選ぶにおいてもそこは意識してもよいでしょうし、さらに、
無用の-どこからが無用であるかは場合によりましょうけれど-縮小表示は画を荒らすだけなので、Webであればアップする側も閲覧する側も、多少なりとも意識しておいたほうがいいのでは、ということでした。

さて、ビューアを使う...自分のPCに保存された画像を閲覧ソフトで観る、という場合以外にももう一つ、Webに写真を上げる場合に日常的に対面している縮小表示の問題が、あります。



いわゆる、サムネイル。「クリックすると大きいサイズで表示されます」ってやつです。

掲示板に写真をアップロードすると、自動的に縮小画像を作って表示してくれる。
この場合、各掲示板のプログラム...一般的にはcgiと呼ばれる種類が多いですが...そのプログラムが、どんな縮小方法を採用しているかによります。事情はビューアの場合とまったく一緒。

【リサイズサンプル No.7 :SunBoard】
c0084666_6383626.jpg

【リサイズサンプル No.8 :joyful】
c0084666_638890.jpg

二枚はそれぞれ、私がexblogに来る前にやっていた別々の画像掲示板に、同じ1050x698ピクセルのJPEGファイルを放り込んだ結果です。No.7が旧北海堂ろよず航空、No.8がその新版。いずれも、KENT WEBさん由来の、フリーのCGIを使わせていただいておりました。
縮小率は同じ(横幅537ピクセル)にしてありので、違いはそれぞれが採用している縮小法の違いのみということになりますが...

結果は大きく違います
印象としては、昨日のビューアの比較例でいえば、No.4(DPEx)とNo.6(Nikon View)くらいの違い。方法でいうなら、No.7はニアレストネイバー法、No.8はバイキュービック法を使っているような、そのくらいの差です。



サムネイルって要するにメニューなので、美味しそうに見えなければ誰も注文(=クリック)してくれない...気合い入れて仕上げた画像でも、縮小が入る以上は、メニューの品質は掲示板側の処理にゆだねられるということになります。

ビューアにせよ掲示板にせよ、全体の設計思想や機能とのバランスその他によって縮小計算方法が取捨選択されているわけで、縮小画像の品質で全てが決まるものではありません。ここであまり品質が高くないとしたものであっても、それがすなわちビューアなり掲示板なりの全体評価ではないことをご承知ください。現に、どれも私が長いこと実際に使ってきた/使っているものたちですし。

そういった事情でしたので私の場合は、No.7の掲示板を使っていたときは、かなり縮小率を下げて...要するにはじめから、縮小による劣化が気にならないくらい大きめのサイズで、表示させていました。
No.8の掲示板に移行してからは、縮小品質がいいので...そこそこせいぜいサムネイルらしいサイズでの表示にしてみたり。



さてそうなると、
ここ、exblogの縮小法はどうなんだということで...
【リサイズサンプル No.9 :exblog】
c0084666_6391371.jpg

...けっして、良くはないですね。No.7とよく似た感じで、というより瓜二つで。実際、掲示板系で使われる標準ライブラリ(プログラムの汎用部品みたいなものです)ってそこそこ限られてるはずなので、同じものが使われている可能性もじゅうぶんにありますが。

ですので、またも私の場合、ですが、exblogでは...縦型横型いずれの場合もいっさい縮小しないようにしてます。なんのことはないです、画像表示領域を限界いっぱいに設定しておいて、それを越えないサイズに調整してから貼ってるだけのことで...
副産物として当然ながら、ここDaily CommAの画像は、クリックしても大きくなりません。別窓では表示されますけれど、大きさはもともと見えているものと一緒です。
Gallery含めていろんな掲示板使ってきましたけれど、クリックなしで完結するパターンって初めてで...これはこれで、なかなか楽でよいと、自分では思っております。



...じゃぁ、ニコデジ
【リサイズサンプル No.10 :Nikon-Digital.Net : Nikon Digital専用 - Photo BBS】
c0084666_639352.jpg

ここばかりは、私が設定を調節するわけにいかないので...縮小率(大きさ)が、他のサンプルと違ってしまっておりますけれども。
もともと、単純な上限設定型の縮小率ではないようで、どういった設定か興味もあったんですが...元になるcgiへのリンクが切れてしまっていて入手できず、自前で試すというのが無理でした。
なのですみません、日米の時差を利用してといいましょうか、さきほど日本時間午前四時くらいにちょろっと貼らせていただいてですね、画面キャプチャーしたらすぐ消しましたです。どなたも見てないといいんですけどね、月曜の夜明け前のことですし...

で、品質ですが、
悪くない、というよりじゅうぶんいい品質です。これはもう、ここを覗き始めた当初から感じてましたが、数ある画像掲示板の中でも、縮小表示の画質がトップクラスに良いなぁと。やはり、まともに写真を扱うことを考えて設置されているなぁと、感じ入っている次第です。



「リサイズによる劣化表示」ということについて、少しでも意識が向けば嬉しいなと...やや理に勝ちすぎた話でしたが、実例交えて書かせていただきました。
ということで、これにてリサイズシリーズ、一応の終了でございます。これに絡んで、シャープネスの分量やらなにやら話は出てくるんですが...ずるずる芋づるでは書きようもないので、いったん切るということで。いずれ然るべき話の中で、戻りリンクを張れればいいなぁと思っております。



最後に...

【来る秋へ】
c0084666_6503942.jpg

サンプルに使われてばっかりで気の毒なので、パイロットショットとはいえ、ちゃんと調整してあげました。今回は話の流れ上、「破綻を避ける」を第一義に現像しております。
ノースカロライナの初秋を見つめる、提灯三つ目三連でございます...
by atCommA | 2006-08-28 06:54 | 光画部的戯言 | Comments(2)
2006年 08月 27日
リサイズ II <願わくは我らに無限のキャンバスを>
さて昨日は、

・デジタルデータの(拡大)/縮小は計算で作られるもので、
・その計算法にいろいろあって、
・結果の画質がたしかに違う、

という話でした。ニアレストネイバー法、きれいじゃなかったですね。バイリニア法かバイキュービック法、特に写真をリサイズするなら、たいていバイキュービック法が使われているようだ、と。

とはいえ、実際に我々が写真を加工するとき、計算法の違いを意識する必要はほとんどありません。第一、たとえばNikon Captureでは、計算方法を選べません(もしも選べたならごめんなさい)。
計算法を選択できるPhotoshop CS でもバイキュービック法がデフォルトだったように、まぁたいていの画像処理ソフトでは、バイキュービック(もしくはその親戚)が使われていることでしょう。


画像処理ソフトでは、です。


問題になるかなぁと思うのは、画像閲覧ソフト(以下、ビューア)で表示した場合でして...
またサンプルをご覧いただきたいんですが、

私が常用しているビューアでの縮小表示の様子を、HyperSnapDXでキャプチャしたものです。
No.3が、Irfanviewでの表示、
No.4は、DPEXでの表示。
1050x698ピクセルのJPEGファイルを、それぞれのビューア上で約50%に縮小しています。


【リサイズサンプル No.3 :Irfanview】
c0084666_118359.jpg


【リサイズサンプル No.4 :DPEX】
c0084666_1191271.jpg


荒さはどちらも似たようなもの...よく見ると、多少なりとも傾向が違いますが...文字の描写なんかは、Irfanviewの方がやや良質かなと思います...
が、どちらにせよ、荒くてかなわんです。電線なんてもはや、繋がってません。


一方、

【リサイズサンプル No.5 :Nikon Capture】
c0084666_1194523.jpg

同じJPEGファイルを、NCで普通にリサイズしたものがこちら。単なる表示ではなくて、私らが普通にWebなんかでやりとりしているのは、こういった処理のものです。
3や4に比べると、まぁ圧倒的にまとも、ですよね。電線への干渉縞はありますが、文字や信号機周り、葉の描写など、はるかにましです。
すべてのビューアがこういう描写ならいいんですけれども...というより、なぜNo.3やNo.4みたいな事態になるか、ということですが。
ちと長くなるので、続きはご興味ある方...ぽちっとしてくださいませ。




続きを読む
by atCommA | 2006-08-27 11:19 | 光画部的戯言 | Comments(0)
2006年 08月 26日
リサイズ I <いっぱいの点々、ちょこっとの点々、そこらじゅうの点々>
さてと、
ちと重い腰なんですが、なんとかよっこらしょと持ち上げまして...

まずは、二枚、見てください。

【リサイズサンプル No.1】 c0084666_9533091.jpg                     【リサイズサンプル No.2】 c0084666_954038.jpg


...明らかに質が違いますよね。左の方がまともで、右はなんだか縞も出てるし全体にチリチリして荒く見えます。
この違いの出所、おわかりになりますでしょうか。

リサイズ方法の違い、だけなんです。
誤解されやすいかもしれませんが、圧縮率(高画質とか標準とかの類)とはまったく別の話で、縦横のサイズを変える方法の問題。


そもそも、デジタル画像を大きくしたり小さくしたりって...不思議、だと思われません?


いわゆる銀塩写真ならいいんですよ、レンズをこう、ぐいーっと近づけたり離したりしましてね、引き伸ばし機ならノブ回して高さ調整するですわなぁ、ぐいーっと...
光学的にはそれでいい、なんの問題もないです。自由自在に拡大縮小すればよろしい。

デジタル画像は、そうはいきません。基本的に0/1のデータの集合体になってるものを、いかにして拡げたり縮めたりするのかといえば...
それはもちろん、すべてコンピュータで計算されて作られるわけです。

その計算方法にいろいろありまして、というのが当座、今回のお題。



都合上ここでは拡大に付いては触れず、以降の話は縮小に限らせていただきますが...
具体的にイメージで見てみるなら、

【Fig.1 : 光学的縮小のイメージ】
c0084666_9514129.jpg

【Fig.2 : デジタル的縮小のイメージ】
c0084666_952051.jpg

こんな具合でしょうか。非常に、ほんとにほんとに極端なイメージですけれど。


デジタルって、所詮は点々(ドット)なんですね...しかも規則正しいドットで構成されています。ですので、本当の滑らかさというのはあり得ない。
そこをなんとか、人間の錯覚も利用してうまいこと計算してやろう、と。



いろいろある計算方法のうち、Fig.2のイメージに近いのは、

・ニアレストネイバー法

といいます。
この計算法の特徴は、オリジナル画像のドット(の色)を、そのまま持ってくること。Fig.2の場合1/5の縮小ですけども、縮小後のドットがオリジナルのどのドットに当たるかを計算して、割り切れなければ四捨五入して座標を求め(ここが名前の由来)、該当ドット(の色)で塗ります。
縮小の場合は、結果的にオリジナルのドットを間引くことになって...Fig.2のようなイメージになるわけです。


計算方法としてこの他に、

・バイリニア法
・バイキュービック法


の二つが一般的には使われておりまして、これらの方がまず、丁寧で綺麗。いずれも、オリジナルにはない中間的な色を計算で作り出す方法です。ニアレストネイバーだとごつごつに荒くなるんで、中間色を作り出すことによってなるべく肌理細やかに埋めてあげようという方向ですね。
バイキュービック法は細かい階調表現に対応しやすいので、写真データの処理の場合はたいていはそちらが使われるようです。

このあたり、検索すればゴロゴロと出てきますが...とりあえず、デジタルアリーナの記事にリンクしておきます。モアレの軽減がテーマですが、結局は計算法の解説になっていますので。



冒頭に出したサンプルのNo.1がバイキュービック法、No.2がニアレストネイバー法です。
操作としては、Photoshop CSで再サンプル法を指定しただけ。アドビ社のヘルプページに記載されているとおりの操作です。
デフォルトはバイキュービックなんですけども、あえてニアレストネイバーを指定するとこうなる、と。ずいぶんと違いますでしょ、あらためて...

ということで今回は、

・デジタルデータの(拡大)/縮小は計算で作られるもので、
・その計算法にいろいろあって、
・結果の画質がたしかに違う、

と、そこまでということで。
ちなみに、XX講座というつもりは微塵もないものですから、技術的に細部にわたった解説というのは今後も考えておりません。ただ、今後の話に至るための土台をなるべく共通にしておきたいということで、若干堅苦しい話をさせていただきました。



...さてちょっと気分を変えて、サンプル画像の元画。
【遥かなる月へ(コンプリートバージョン)】
c0084666_9561154.jpg

フロリダ IVで使ったサターンV型エンジンの写真ですが、初出時と違って、
男心は/ところ変われば/秋の空/品変わるで書いたとおり、

本物のサターンV型の胴体を使ってホワイトバランスをとってる

ものです。

...あぁ、何度書いてもたまらない、この響き...月ロケットをカラーサンプルにしちゃうだなんて、うぅむやっぱりえへへへへ。
by atCommA | 2006-08-26 10:06 | 光画部的戯言 | Comments(4)
2006年 08月 24日
The Show Must Go On
暗がりの舞台を...フロリダ、シーワールドにて。
ムリだと思っていたショーの撮影、フラッシュ焚かなければあっさりOKで、しかもほとんど最前列の席に座れてしまったのでした。

スタイルとしてはD70にAF 24mm F2.8、ウェストポーチにタム90mmマクロのみの手ぶらぶら。カメラバッグ抱えてたらアトラクション乗れませんもん...
なんせムリだと思ってましたから心の準備もろくすっぽないままに、まぁとにかくショーを楽しむ半分、ちょいちょいと撮ってみようかな、てことで。



【幕前おもちゃ売りのにいちゃんは商売人として不適格であった】
c0084666_7594332.jpg

手始めに、24mmで。小屋のサイズや座った位置によるでしょうけれど、このときは非常に見渡しやすく扱いやすい画角でした。
細部を写しとろうというんではなく、光の美しさが狙いなので...ISOは許容限界の800まで上げて、あとは通常通りの露出決め。
この撮影の段階で、撮影後画像確認はoffにしてます。一枚ごとにあれが点くと、自分でも眩しくてかなわないし、後ろの席の人にはものすっごく迷惑だと思うので。



【スチールだとパントマイムはとても大仰であった】
c0084666_80971.jpg

狂言回しのおっちゃん。
90mmに交換して狙ってますが、なにしろとにかく動きが速くて大きい。マイムですから当然なんですが、1/20では厳しい被写体です。
できるだけ、動きの中での頂点...で一瞬止まるであろう...を狙って。って、初見のショーじゃ次の動きが読めないわけで、もはや勘の勝負です。



【真珠の精はダブルでボーンレスであった】
c0084666_803416.jpg

照明もそこそこよくて、1/200切れてる...で、遅い動きの演技。じっくりと、構図やらポーズやらに集中して...
って、どのパターンのときが"写真にして"一番美しく見えるものやら。結局はその場の試行錯誤で数撃って、のちのセレクトでしかありませんでした。



【タツノオトシゴの精の三半規管は強力であった】
c0084666_81277.jpg

ぶら下がった輪っかにつかまってくるくる回る、といってしまえばそれまでですが、シャボン玉をはべらしたりして、鮮やかに速い。
さてどうすんべ、と考えまして...どうせss1/30がせいぜい、ぴたりとは止まらんだろう、ならばいっそ軌跡にしちゃえと、1/6。照明も踊り子の位置もめまぐるしく変わるので、いちいち露出なんぞ気にしてたらきりがないってんで、マニュアル固定。ピントとフレーミングとタイミングだけに集中して、当たるも八卦と数撃ち...
ニコデジに貼らせていただいたのが一番ですが、あえてもう一枚とすればこれかな、と。



【人魚姫は背筋力がいのちであった】
c0084666_812868.jpg

おまけ。こちらはディズニーランド(マジックキングダム)の夜のパレードです。
ゆっくりのようでいてけっこうな流れで、キャラクターそれぞれの動きがそこに加算されますから、納得のいく写りってのはほとんどないわけで...
態勢としては↑と同じ、マニュアル固定の画像確認off。人魚姫が伸び上がって、ほぼ動きが頂点に達したかというその瞬間...けっこう手応えのあったショットです。



どうしたって、ブレとの闘いではあります。
思うに、ブレを失くすというより、どう活かすかを考えた方が生産効率いいですね、こりゃ。動きを解析して学習しようってわけじゃないんで、多少の被写体ブレがあったほうが臨場感伴って綺麗ですし...その被写体ブレに、多少の手ブレも紛らわしちゃえればこりゃらっきいかな、と。

あとはなにしろ、動きを知ること...頭フル回転して予測できた範囲内では写せますが、そこがそれ歩留まりの問題になるわけで。どの撮影でも、これは同じですな。



照明の効果やら、ライブの躍動感やら...舞台の撮影はおもしろいです。
肉眼で観る場合とまた違った効果や美しさ、写真ならではの表現というものを出せればなぁと、欲求には駆られます。
ただ、他人様の表現をネタに使わせていただいているという自覚は当然必要ですし(この話は今は掘り下げませんが)、それを考えるとそもそも、撮影許可なんておいそれとは出ませんわね。きちんとやるなら、通い詰めてコミュニケーションとって...相互理解の上でってことでないと。

となるとおいそれと修行の機会もないわけで、まぁ今回の"せっかくだから"撮影が、程のいいところなのかもしれません。
by atCommA | 2006-08-24 08:02 | 光画部的戯言 | Comments(6)
2006年 08月 21日
間合いを踏み越えてみる
よくわからんのですが...
ちょーっと風が秋風味かな、となってくると、ムシ達ってのはかえって元気になるんでしょうか。

たしかに盛夏ピーカンの日中なんてんだと、さしものアゲハも木陰で涼んでたりします。あるいは林道で、飲んじゃぁ出しの水冷やってたり。
多少気温も下がって、活動しやすくなったのか...加えて、そろそろ次の世代にエネルギー渡すのでチャージも重要問題なのか、

なにしろやたら元気に、花から花へ。
こちらはもう、彼らの結界にぐぐいっと踏み込んで...

って、寄るにつけてなんかこう、地球外生命体みたいになってきちゃうわけで...
さてどこまで寄ったもんだろうか、というお話。といいつつ実は、在庫整理に無理やりテキストくっつけてるだけです。

【パワーチャージ! No.1】
c0084666_746498.jpg

とりあえず、これ↑なら抵抗はなかろうかなぁという寄り具合で。それでもムシダメな方にはまるでダメでしょうけれども...
以後、順次寄ってまいります。これはもう、どれがいいとかダメとかではなくて...ぶっちゃけ在庫放出というだけの企画ですので、この先はどうぞお好みで...




続きを読む<ムシダメさんにはお薦めしません>
by atCommA | 2006-08-21 07:51 | 光画部的戯言 | Comments(2)
2006年 08月 20日
一期一会
アメリカはなんたって車社会でありまして、1920年代のモータリゼーション以来、車がなければとにかく生活できません。
ただ、私のいるノースカロライナ州チャペルヒル近辺は、基本的に大学町だからでしょうか、無料バスがかなりの密度で運行されていて、動くルートが決まっている人にとっては至便でございます。実際我々の生活も...妻は職場である大学へはバスで往復し、私は各アクティビティに車で動く、という棲み分けになっております。おかげで私の自由度は高く、気分や天候次第で東西南北思いのままというわけです。

さてその車が、フリーウェイ走行中に突然エンジンルームから白煙を噴き出した、ってな場合。
幸いにして行きつけの車屋さんの近くだったんで、おっかなびっくり自走でたどり着いて事なきを得たんですが(ラジエータ周り交換で$485...)、さて修理が上がる翌日までの間は、やむなくバスで動かなきゃなりません。ときは昼どき、とにかくさっさと帰って緊張を解いて、食事にしてしまいたい。

という次第で、ひさびさの街中。バスルートの乗り換えポイントにあたる、ノースカロライナ大学キャンパス目抜き通り、フランクリンストリートにて...
長々とすみません、ここまで単なるイントロでございます。

撮影日時情報つきの連続でご覧くださいませ。特記ある以外、撮影/現像処理は共通。例によって、連写でない連続単写で撮影しております。


【夕方からは雨の予報で OP】
オリジナル撮影日時:2006:08:15 13:06:08
c0084666_9174713.jpg

ここは三月にも一度使ったポイントですが、なにせあのときは12-24mm、今回は90mmということで...まずはパイロット的撮影。まだ舞台装置の使い方が決まっておらず、去っていく親子連れがなんとなく残した雰囲気に引きずられ、ってところです。
この時点でだいたい狙いは絞って...


【夕方からは雨の予報で No.1】
オリジナル撮影日時:2006:08:15 13:09:47
c0084666_9184979.jpg

ニコデジに貼らせていただいたショット。私としては、男女を問わず、なんとなくしっとり落ち着いた雰囲気の人が通りかかってくれればなぁと思っていたんですが...
えらく溌剌としたおねえさんが。
歩きながら...私が狙ったポイントに差し掛かる前に、蒸し暑さを払うようなこのポーズ。そりゃもう、撮ってしまいます。タイミングがちょっと前であったぶん、ニコデジでは「通行人」氏から、

・縦線が煩雑
・頭からなにか生えている

とのご指摘をいただいたんですが、ごもっともです。さらに右手の先が切れているのも私としては気になって、まぁよくいっても圭角に富んだカット、なんですが...


【夕方からは雨の予報で No.2】
オリジナル撮影日時:2006:08:15 13:09:48
c0084666_9193881.jpg

アングルその他修正中のカット。傾きを0.7度修正、そのぶんだけトリミングしてます。No.1で挙げた問題点は全て解消してるんですが、どことなくポイントが絞れない感が残ります...


【夕方からは雨の予報で No.3】
オリジナル撮影日時:2006:08:15 13:09:48
c0084666_9201031.jpg

本命。というか少なくとも、想定していた撮影位置ぴたりのカットです。お気づきかと思いますが、人物と百日紅で、ピント面を作りたかったんですね...上のピンクの花がくっきり、間を飛ばして人物もくっきり、で、リズムもテンションも奥行きも全部いけるだろう、ってプランでした。
プランどおりである上に、配置と人物の向きで対角線っぽいテンションもいいし、左下で道の奥行きも抜けてるし...


【夕方からは雨の予報で No.4】
オリジナル撮影日時:2006:08:15 13:09:52
c0084666_9204188.jpg

押さえのカット。No.2と同じく、傾き修正してます。すでに想定位置を過ぎてるんで、人物は小さいし背景にもフォーカスが当たってきちゃってるしで、どうもやかましくて使えない...
んですが、ポーズは魅力的なんだよなぁ...


【夕方からは雨の予報で ED】
オリジナル撮影日時:2006:08:15 13:16:12
c0084666_921769.jpg

No.4をラストカットとして、あとはチャンスなく。6分後にはバスが来てしまったわけです...左の一番はじっこに見えてるのが、私が乗るバス。前に自転車積んでますねー、こっちのバスって乗客の自転車運んでくれるんですよ。このカットも、頑張れば街角になるんでしょうけれど、もうやる気なくって単なる締めです。



というわけで、No.2/4は除外。1と3のガチンコになりました。
でまぁ、とにかく主役の活き活きした様子に惹かれて...ニコデジには1をアップしましたけども、出来がまとまってるのは3の方じゃないかと思います。ただ、立ち止まってるように見えちゃってるのがなんともね...相手があるって、難しいもんです。



それにしてもあらためて見ると...ほんとに、ほんの短い間の出来事なんですね。鳥も虫も同じことではあるんですが、人間相手だとやっぱり、一期一会感が高まります。一瞬の大事さって、つくづく思いますね...
by atCommA | 2006-08-20 09:25 | 光画部的戯言 | Comments(2)
2006年 08月 17日
男心は/ところ変われば/秋の空/品変わる
ほんとはですね、フロリダ旅行中は、フロリダの写真はアップしないつもりだったんです。五泊六日の期間中たっぷりもつくらいのネタは、仕込んで行ったつもりなので。
熟成(シリーズ)なんて書いてしまった手前もあるし、旅行の写真は帰ってじっくり頭冷やしてから改めて、のつもりだったんです...

しかしですね、フロリダにほんの二三日滞在しただけで、もうすでに...ノースカロライナの写真に、違和感を感じちゃって。



【故郷の色】
c0084666_10562210.jpg

用意してあった写真というのは、たとえば、これです。ノースカロライナ独特の赤土に、緑が草から木までの各段階各色揃い、そしてお約束、カロライナブルーの空。この土地の自然の色見本みたいな写真。確実に、これで一日かせぐつもりが...

なんですかね、フロリダのホテルでこの写真見てると、どうもちっとも、興が湧かない。南国フロリダで暮らしてると、なんかどうも、しっくり来ませんで。
興が湧かないってけっこう致命的です、なんたって自分の写真なんですから、自分が興が湧かない写真を人様に見ていただいたってどうもならん。

それで結局、旅行三日目あたりから、貯めてきたネタはそっちのけで、旅行中そのものの写真をアップし始めちゃいました。



そしてまた、ノースカロライナに帰着してそろそろ四日ですが...
帰ってきたとたん、秋を感じてしまったんですね、空やら空気やら風やらに。となると、

【この空へ II】
c0084666_1056543.jpg

さらばフロリダとかぶるネタですけども、右下赤いポールの存在やらありまして、より12mmを活かせてるように思ったんで...正直、ニコデジ用にストックしておくつもりだったんですが、

既にして、これはこれで違和感を感じちゃってるわけです。もはやこうじゃない、もっと秋の空気だし、そもそもこの空は南国すぎるぞ、と。



ネタを半月以上は溜め込まないようにしていると書きましたけれども、

・土地の移動
・季節の変わり目

そんなものが重なってきちゃえば、半月どころじゃなくてほんの二三日で、自分にとってのネタの鮮度が落ちまくるな、と。今回、いい勉強になりました。帰国後の撮りにも、ほんの少しのヒントになったかもしれません。

でもまだ、フロリダ旅行に出発する前に撮ったノースカロライナの写真で一枚だけ、アップを待っているのが、あります。まだ...夏が本当に終わる瞬間に出せればベスト、なんですが...
果たしてそれだけのテンションを私が持ち続けられるやらどうやら。



...と、まとめが終わってしまいましたが、ちょっと食い足りないんで、おまけに...

【遥かなる月へ II】
c0084666_1142642.jpg

ホワイトバランス調整の基準として、サターンV型の機体のアイボリーを用いたなんて...
すげぇ幸せです。うっひっひっひっひっひっひ....
by atCommA | 2006-08-17 11:08 | 光画部的戯言 | Comments(2)
2006年 08月 14日
夏化粧
【水辺の情景】
c0084666_164299.jpg

フロリダにて。

椰子の木だの、ガードレールの紫だの、フジツボ調オブジェだの...
こういう演出にムリがないっていうのは...やっぱりとことん、南国だからでしょうか。
この少しだけ南がマイアミ、さらにその少しだけ南はカリブ海。

ま、光がぜんっぜん違うんですよね。
色ノリが薄いと文句たれた18-70mmのすっぴん撮影(PLなし、リサイズとアンシャープのみ)でも、こんな具合になっちゃいます。


...でもせっかくだから、少々化粧したバージョンも。

【水辺の情景 II】
c0084666_1652285.jpg

ホワイトバランス調整して(自然光5200K→5499K)、彩度を全体に少し上げて(+16)、青空(261゜)のカラー明度を少し下げ(-17)ました。まぁ、夏向け基本化粧ってとこですか...

撮り手としては、嫁に出すムスメの装いを手がけてるような気分ではありますが、
...ちょっとこってりし過ぎましたかなぁ...椰子の葉っぱの風情なんかは、断然 II の方が好きなんですけども。

ちなみにどちらがお好みでしょうか。


それにしても迷うのは、ホワイトバランス(WB)。特にこういう真夏の光の中で、日陰の青味ってのをどうするか...
今回の場合、右下のオブジェ(カフェのゲートなんですけども)。ここを不自然に青くせず、といって素敵な緑はスポイルしたくない。
ほんとはRGB個別調整も加えた方が微調整効きますが、まぁとりあえずはWBのみで。

実は、上記基本化粧からWBだけをデフォルト(晴天)のままにすると、青空がいかにも不自然な塗り絵調になっちゃいます。その意味でも、微妙な落としどころを探る作業は大事だな、と。



さてそんな話になっちゃうと、

・WB調整こそRAW撮りのメリットではなかろうか
・そもそも色の話をするならカラーマネジメントに触れないと土俵が危うい
・記憶色ってなんなんでしょう

...話は尽きないわけですが...
本稿は唐突にここで終わるのです。

伏線? ...さぁてどうでしょう...
by atCommA | 2006-08-14 16:07 | 光画部的戯言 | Comments(0)
2006年 08月 06日
この一本。
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1

一世代前のモデルです。ピントリングのデザインなんかは最新型の方が好きなんですが...なんせ手に馴染んだ道具というものは、他に替え難いものでして。


【守り神】
c0084666_98930.jpg


植物園の一角からあたりを睥睨するフクロウ。
解像力なんか...木材に刻み込まれた鑿の刃の痕やら、自然のうねりやら...ボケ味はもちろんだし...

しかしなにより、なにが好きって、色です。

落ち着いて、豊かで、濁らず。
自然物だろうが人工物だろうが、そのモノが持っている一番素敵な色を、素直に引き出してくれる気がしています。
露出がはまったときの色合いは、もう...本物よりも魅力的かもしれません。ちなみに本日の写真はどちらも、リサイズと軽めのアンシャープマスクのみです。

おまけに、その気になればウェストポーチにぽいっと放り込んで出かけられます。AF 24mmとかSeries E 50mmなんかとの二本体制で手ぶらでお散歩、なんてこともしょっちゅうです。来週の旅行先では、そういうスタイルもやってみようかと。


ちなみに昨日ネタにしたVR 80~400mm F4.5~5.6Dなんてのは、とてもそこまでの色ノリはなくて。
森の散策には欠かせない二本だし、焦点距離的にはかぶったりもするんで、とっかえひっかえすることもあるんですが...
結果は、まぁたいていは、いうまでもないです。


同系の写りですが、おまけの一枚。

【侵食】
c0084666_984566.jpg


先日見つけた廃屋(となった牛舎)。

モノの質感をしっかり捉えてくれて、しかも全体がちゃんと写真的になるという...
で、その気になればそりゃもう掛け値なしのマクロレンズなわけで。
んーむ、なんて使い出のあるヤツなんでしょう。

「一本だけ持っていく」ならば、もしかしたらAF 24mmとか、35mm F2Dあたりに座を譲るかもしれませんが...
「一番好きな一本」なら、間違いなく、こいつです。

しかし、マクロレンズの前玉磨くのってどうするんでしょう...いやじゅうぶんきちんと綺麗だから必要ないんですけどもね...やっぱり棒切れ使ったりするですかね...
by atCommA | 2006-08-06 09:10 | 光画部的戯言 | Comments(6)